
こんにちは。ソリューションアーキテクトの横山です。
InterBEE2025にAkamai様のブースで3日間出展対応と会場回遊をしてきた参加レポートを書きます。
映像のミライしかなかった
映像機器から映像を扱うソフトウェア、音響製品など膨大なソリューションが展示されており、会場を歩くたびに心躍るイベントでした。
その中で映像系プロダクトを扱うエンジニアとして最も注目したのは、AIによる映像解析の進化でした。
様々な企業ブースで映像から判断したテキストデータや、ハイライト検出、ショート動画の自動作成などが展示されていました。
Akamaiのブースでは、Akamai Cloudの潤沢なGPUリソースを利用したデモンストレーションが目を引きました。


その中でも私が注目したのは、AkamaiのパートナーでもあるBitmovin社のソリューションでした。
Bitmovin社の特筆すべき点は、エンコーダから視聴プレイヤーまでを自社で提供しているだけでなく、近年需要が高まっているアナリティクスまで保有していることです。
今年のアップデートでAI機能が強化され、高精度で映像情報の取得が可能になっているとのことでした。
AkamaiパートナーBitmovin社ブース
デモ画面では以下のような出力が表示されていました。
※Bitmovin社よりデモページを共有いただきました。
個人的には、以下の出力が高い精度で得られることで、後述するような機能がビジネスレベルでの実現性が見えてきたと感じました。

詳細については、Bitmovin社のサービスページをご覧ください。
https://bitmovin.com/ai-scene-analysis/この機能の何が嬉しいのか
動画CMSシステムに組み込むことで以下のメリットが生まれます。
- 内容を判断し文字起こしすることで、ユーザー向けの説明文を自動生成
- 動画管理用のタグを生成し登録することで、管理業務を効率化
- コンテンツ特性を判断させ、それに適した広告を提案し配信することで、より効果的な広告配信を実現
- コンテンツを判断し、不適切なものがシステムに登録されないようブロック
弊社ではコンテンツ管理システムも提供しているため、ご要望に応じて以下のサービスに組み込むことも可能です。
ソリューションの使い分け
自社サービスに迅速に組み込みたい場合
- Bitmovin社などのベンダーサービスを利用
ニッチなコンテンツを提供しており、精度が出ない場合
- モデルチューニングを実施した自社用サービスを導入し、改善を継続
一般論ですが、最初はマネージドなベンダーサービスを導入して運用しながら課題を洗い出し、その後開発やベンダーへの依頼を検討するのがベストプラクティスです。
自社用サービス開発の場合には上述の通り、潤沢なGPUリソースを持つAkamai Cloudで構築することをおすすめします。
弊社ではAkamai Cloudを用いたサービス構築も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
最後に
AIが映像制作の世界だけでなく、映像管理まで広がっていくことに驚きと興味が尽きません。
現在はアーカイブ動画が対象ですが、将来的にはライブ配信中にリアルタイム処理が行われ、スポーツコンテンツなどで起こったことをシナリオ形式で楽しめるような、よりリッチな体験ができるようになるかもしれませんね。
以上、Inter BEE参加レポートでした。



