
「アーカイブ配信」と「VOD配信(オンデマンド配信)」という言葉、聞いたことはありますか?
これらの言葉は耳にすることが増えたと思いますが、その違いは意外と曖昧に捉えられがちです。
実は、アーカイブ配信はVOD(ビデオ・オンデマンド)配信の一種であり、用途や制作・配信の流れによって細かく分類できます。
本コラムでは、YouTubeや主要な動画配信サービスの実例を交えながら、両者の違い・関係性をわかりやすく解説し、企業動画活用のヒントとflumoの強みをご紹介します。
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VOD(オンデマンド配信)とは?
VOD(ビデオ・オンデマンド)配信とは、視聴者が自分の好きなタイミングで動画を再生できる配信方式の総称です。
テレビのようなリアルタイム配信とは異なり、ユーザーは「いつでも・どこでも」必要な動画を選んで視聴できます。
VOD配信には、さらにいくつかの分類があります。
その代表的なものが「アーカイブ配信」と「事前収録・制作されたVODコンテンツ」です。
アーカイブ配信と事前収録・制作されたVODコンテンツの違い
アーカイブ配信(ライブtoVOD)
- ライブ配信やイベントの録画を、そのまま後日視聴できるようにしたもの
- ライブの臨場感や流れをそのまま残している
- 例:YouTube Liveで配信した動画が、配信終了後にそのまま「アーカイブ」として視聴可能になる
アーカイブ配信の実例
- スポーツ中継や音楽ライブの後日配信
例:プロ野球やサッカーの試合、アーティストのコンサートなどをリアルタイム視聴できなかった場合、後日「見逃し配信」として一定期間公開される - ウェビナーやカンファレンスの見逃し配信
企業のオンラインセミナーやカンファレンスを、参加できなかった人や復習したい人向けにアーカイブ動画として公開 - テレビ番組の見逃し配信(TVerなど)
地上波で放送されたテレビ番組を、放送後に一定期間ネットで視聴できる「見逃し配信」 - YouTube Liveのアーカイブ
リアルタイム配信した内容が、そのままアーカイブとして残り、配信終了後も好きなタイミングで視聴可能
事前収録・制作されたVODコンテンツ
- 事前に制作・編集された動画を、オンデマンドで公開するもの
- テロップやチャプター、字幕などを加え、分かりやすさや見やすさを追求
- 例:YouTubeにアップロードされている解説動画、Amazonプライム・ビデオやNetflixの映画・ドラマ、企業の研修動画など
事前収録・制作されたVODコンテンツの実例
- Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Huluなどの動画配信サービス
映画やドラマ、アニメなどを事前に制作・編集したコンテンツとして大量に配信。視聴者は好きなタイミングで、何度でも視聴可能。 - 企業のeラーニングや研修動画
研修や教育用の動画を事前に制作し、従業員が必要なときに繰り返し視聴できるようにしているケースもVOD配信の典型例。 - YouTubeの事前収録動画
商品紹介動画、HowTo動画、企業の研修・マニュアル動画など、編集や加工を施した動画をアップロードし、視聴者が自由に視聴できる形態。
YouTubeで考える「アーカイブ配信」と「事前収録・制作されたVODコンテンツ」
YouTubeは、両方の配信形態を体験できる代表的なプラットフォームです。
-
YouTube Liveのアーカイブ配信
ライブ配信した内容が、そのままアーカイブとして残り、配信終了後も好きなタイミングで視聴できます。
例:スポーツの生中継やイベント、ウェビナーのライブ配信の見逃し視聴 -
YouTubeの事前収録・制作動画
事前に編集・加工された動画をアップロードし、視聴者が自由に視聴できる形態です。
例:商品紹介動画、HowTo動画、企業の研修・マニュアル動画
ポイント
両方とも「オンデマンドで視聴できる」ため、どちらもVOD配信に含まれます。
アーカイブ配信は「ライブ配信の録画」、事前収録・制作されたVODコンテンツは「最初からオンデマンド視聴を前提に作られた動画」と整理すると分かりやすいでしょう。
実例でイメージするアーカイブ配信と事前収録・制作されたVODコンテンツ
配信形態 | 実例 | 特徴 |
---|---|---|
アーカイブ配信 | ・YouTube Liveのアーカイブ ・スポーツや音楽イベントの見逃し配信 ・TVerのテレビ番組見逃し配信 ・ウェビナーの録画 |
ライブの臨場感をそのまま残し、 後から視聴できる |
事前収録・制作された VODコンテンツ |
・YouTubeの解説・商品紹介動画 ・Amazonプライム・ビデオ ・Netflix ・企業のeラーニング |
事前に編集・構成された 高品質な動画を常時配信 |
企業動画活用の観点から
- アーカイブ配信が有効なケース
- ライブイベントやセミナーを後日視聴可能にしたい
- ライブの雰囲気や流れをそのまま伝えたい
- 事前収録・制作されたVODコンテンツが有効なケース
- 研修やマニュアルなど、繰り返し視聴される動画を用意したい
- 視聴データや進捗管理など、細かな運用管理が必要
多くの企業では、両方の配信形態を組み合わせて運用するケースが増えています。
たとえば、ライブ配信後にアーカイブ動画を公開し、さらに編集を加えてVODコンテンツとして再利用する、といった活用方法です。
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動画配信管理システム「flumo」 は、企業向け動画配信・管理プラットフォームとして、アーカイブ配信も事前収録・制作されたVODコンテンツも柔軟にサポートしています。
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ライブ配信後のアーカイブ動画管理
ライブ終了後すぐにアーカイブ化することを想定しており、ブラウザから動画をアップロードしてエンコード・公開が可能です。 -
事前収録・制作動画の効率的な運用
事前制作した動画をカテゴリ分けやタイトルを付けて管理することが可能です。プレイリスト機能もあり、複数の動画を関連づけて公開することもできます。視聴ログやレポート機能も充実しており、研修や情報共有の効果測定にも役立ちます。 -
高いセキュリティとサポート体制
企業利用を前提としたセキュリティ対策で、社外秘情報や限定公開動画も安心して配信できます。導入から運用まで専任スタッフがサポートします。
まとめ
アーカイブ配信も事前収録・制作されたVODコンテンツも、どちらもVOD(オンデマンド配信)の一種です。
YouTubeや主要サービスの実例を参考にすることで、両者の違いと関係性がより明確になります。
動画配信管理システム「flumo」なら、両方の配信形式に柔軟に対応し、企業の多様なニーズに応じた動画活用を実現します。
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